日本と韓国、史上初の合同開催として話題を呼んだ2002年FIFAワールドカップを覚えていますか? いろいろな意味で私たちの記憶に残った4年にいちどのサッカーの祭典でしたが、実は、この祭典で高気圧酸素カプセルが脚光を浴びることになったのです。
話は日韓ワールドカップ開催を10日後に控えた2002年4月にさかのぼります。欧州チャンピオンリーグに出場していたデービット・ベッカムが、相手選手のタックルで左足の第二中足骨を骨折してしまいました。
この衝撃的なハプニングによって、イングランドの貴公子のワールドカップ出場は絶望的になりました。試合に出場できるようになるまでには最低でも10週間かかるとの診断が発表されたからです。
ところが、それから7週間後、ベッカムは、何事もなかったかのようにワールドカップの晴れのピッチに躍り出て、日本をはじめとした世界中のファンに元気な姿をアピールし、ベッカム旋風を巻き起こしたのでした。
ベッカムの、この奇跡の復活を手助けしたのが高気圧酸素カプセルでした。ベッカムは、酸素カプセルで高濃度の酸素を取り入れることで、あっという間に骨折を治してしまったのです。
以来、酸素カプセルは、ベッカムカプセルとして急速に普及しました。バレーや柔道、レスリングなど幅広い競技の選手が使用し、2006年には甲子園のハンカチ王子こと斎藤佑樹投手(早大)が使って話題になりましたよね。
2008年には75際で2度目のエベレスト登頂を果たしたプロスキーヤーの三浦雄一郎氏が「酸素カプセルを愛用している」とコメントしました。北京五輪の選手村には、競技のジャンルを問わず海外のあまたの選手がカプセルを持ち込んだということです。
つまり、酸素カプセルは、一流のスポーツ選手が認めたアイテムなのです。この信頼性が、一般の人々にも伝わり、酸素カプセルが急速に普及していったのです。