酸素カプセルのルーツともいうべきお話をしたいと思います。酸素セラピーは、もともと高気圧酸素療法という医療の現場から発生したものです。
高気圧酸素療法とは、大気圧(=1気圧程度)よりも高い気圧環境(=2気圧程度)の環境で、100%酸素を1時間以上取り入れることで病態の改善を図ろうとする治療です。
この治療によって、血液中に取り込まれる酸素濃度は通常の十数倍となります。1662年にイギリスの医師が治療目的で行ったのが始まりと言われていますから、ゆうに300年の歴史がある療法ですね。
この治療法は、急性一酸化炭素中毒だけでなく、外傷、難治性創傷、骨・筋肉疾患、末梢神経・血管疾患、脳・脊髄疾患、消化器疾患、腎・尿路疾患まで、さまざまな難しい病気、幅広い疾患に対して有効です。
病気の多くは、高気圧酸素療法を保険適用内で受けることができます。なかでも特筆すべきは、ガンの予防に効くという報告も出ているところです。
この素晴らしい医療器具を家庭向けに開発にしたのが、家庭用酸素カプセルというわけです。当たり前のこととですが、家庭用酸素カプセルは、あくまでも家庭用です。
ちょっとしたリラックス効果を期待するときには家庭用酸素カプセルが向いているのですが、家庭用酸素カプセルは、医療従事者ではない人間が、家庭で安全に使用できるように設計されており、気圧も1気圧程度に抑えられています。
スポーツ障害や高気圧酸素療法が適応される重度の病気を抱えているときは、経験豊富な専門医に相談することをおすすめします。高気圧酸素療法を受けられる病院は全国にあります。